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オイルライター(s.tデュポン、ジッポー)の基本メンテナンス

喫煙具としてのライターは、燃料の種類によってガスライターとオイルライターとに分けられます。以下では、
s.tデュポン(最初のポケット・オイルライターはs.tデュポンで造られました)の優雅で高品質のヴィンテージ製品や、
軍需品として普及したジッポーのシンプルで頑丈な製品に代表される、オイルライターの手入れについて簡単に説明しましょう。

正しい方法でのきちんとした手入れを欠かさずにいれば、しっかりしたブランドのオイルライターは末永くいつまでも使うことができるのです。

燃料オイルの交換が、オイルライターの手入れの第一歩です。まずライターのケースを外すか、オイル注入口を塞ぐネジをドライバーで外し、内部にフェルトのパッドがある製品の場合にはさらにそれをめくって、注入口を露出させます。

オイル缶のノズルも開き、逆さまにした缶のノズルをライターの注入口に挿入し、ゆっくりと注入してゆきます。
ジッポー製品の場合は、ノズルを綿に直接差し込んで注入します。

オイルを溢れさせないように注意。そしてもちろん作業中は火気厳禁です。注入が終わったらライターの注入口とオイル缶のノズルを閉じ、零れたオイルを引火の危険があるので布できれいに拭い取り、手に付着した場合は洗う。

オイルがウィック(芯)に染み通るまでしばらく時間がかかるので、すぐに点火しないように。

オイルライターはフリント(着火石、火打ち石)に接触させた金属製のヤスリを激しく動かし、起こった火花によって燃料のオイルに点火する仕組みですが、当然ながらフリントは点火のたびに磨り減ってゆく消耗品です。

フリントの高さが取り付け部分と同じになるまで磨り減らしてはいけません。ケチらず、その前に交換しなければなりません。

フリントの取り付け方や交換方法はライターによって様々ですが、ケースやフリントを外すのにドライバー等の工具が必要になることがあります。ただしジッポー製品では、硬貨をドライバーの代用にできます。複数のフリントを重ねて挿入しないこと。

必ず、磨り減った古いフリントを取り出してから、新しいフリントを挿入すること。オイルライターに適合したフリント、できるかぎり純正品のものを使用すること。合わないフリントを無理やり挿入するなど論外です。

オイルライターのもう一つの消耗品はウィック(芯)です。ウィックを交換するには、ケースを外し、内部のフェルトや綿を取り除いた上で、古いウィックを引き抜きます。

手で引き抜くのが難しいのであれば、ピンセットを用います。そうしたら、新しいウィックを差し込み、先ほどとは逆の順番で綿とフェルトを戻し、ケースを取り付けてやれば出来上がりです。綿がライター内部で偏ったり、固まったりしないように気をつけましょう。

フリントの屑、スス、ホコリ等が細かいゴミとしてライターの各部に溜まってゆくので、フリントやウィックの交換の際はもちろん、日常的に分解掃除を行うことが大事です。

風防の内側やヒンジ部分等にこびり付いたススは、ジッポー製品ならオイルに浸した綿棒で、s.tデュポン製品ならば乾燥した布で丁寧に拭い去り、火口やヤスリに溜まったフリント屑は状態に応じてブラシやピンセット、綿棒によって除いてゆきます。

ケースを外し、綿棒や布のオイルで分解掃除を行った場合は、オイルを布で拭い、完全に乾燥してからケースを元に戻すこと。

s.tデュポン製品のような高級品は、ケースの見栄えを保つための手入れも大事となります。
s.tデュポンの指針によれば、ケースの手入れにはオイルや洗剤、溶剤等は絶対に使わず、必ず乾いた柔らかい布で磨くこととされています。特に、銀メッキ部分には銀専用の布を使うこと。純正漆部分は、息を吹きかけて柔らかい布で拭ってやること。